演劇あさかわ観劇

演目「カラフト伯父さん」

2005年初演時の劇評から・・いい加減でだらしないが、何処となく
憎めない父親役がベンガルにぴったり。
底抜にはじけた富樫のストリッパー役も楽しい。
鬱屈した心情を巧みに表現した岡田との3人だけの芝居だが、息の合ったアンサンブルを形作った。
大いに笑えて、最後はしんみりと泣ける。

阪神大震災から12年・・・神戸が舞台。

今も生々しく残る地震への恐怖多くの人が亡くなった中自分だけが
生き残ったという罪悪感・・・。
さまざまな思いに苦しみ、将来への希望もなく生きる徹だが、父たちとの
暮らしから少しづつ心を開いていく。
3人の好演見応えのあるよい芝居でした。