ある夫婦の物語 写真は日色 ともえ                                                

あさかわ演劇をみる会日野市民会館にて[劇団民芸による]
明石原人

明石の女学校で教師をしていた直良 音はかっての教え子と思いも
かけない事から結婚することになった。音は11歳も年上だ。
生計のほうは音にまかせっきりで夫の信夫は化石を掘ることに夢中。
そして信夫は、明石の海岸で、旧石器時代
ものと思われる人骨を発見します。世紀の大発見??
「明石原人」は、学歴社会の壁に阻まれて、小学校卒の信夫の業績とは
認められません。
挫けそうになる信夫を、音は、叱咤激励しながら支えていきます。
この時期、満州事変、日中戦争から、太平洋戦争への時代でしたので
日本に、旧石器時代が、あったという学説は
{この国は、神武天皇から始まった}
とする皇国史観に、反するものでした。
しかも信夫の発見した人骨は東京大空襲で焼失してしまい・・・



直良信夫は実在した考古学者です。
その考古学者を陰で支えた妻との物語です。
劇団民芸公演の観劇会でした。
日色ともえの妻の音役、南風の隠居の、せき役がよかった。