人形

従妹の淑子の作った人形
顔がしゃくれた感じであまり可愛いとはいえない人形を家の者たちは、
嫌います。
でも、私はなんとも愛嬌があって可愛いと思っています。従妹が家族で
アメリカ生活をしていたころ暇つぶしに、いろいろ挑戦し、その一つ人形
つくりに没頭し50体ほど作った一つなのです。
着ている服、下着、全部手作りで出来ています。
大分たっていますので、うすぎたなくなった人形を皆から
捨てるよう言われました。
捨てるのが忍びなく洋服を洗濯しアイロンし着せ替えてみました。
蘇った様に綺麗になりました。
人形って捨てられませんね。またしばらく我が家に、いてくれるでしょう。
彼女の子供たちが、アメリカより帰国子女で戻った際親たちは、
アメリカでしたから面倒見たのです。
大学受験、就職と。その子供たちも皆、子供の親になりました。
この人形が、アメリカでの離れ離れだった頃の従妹たちの家族を懐かしく
思い出させてくれます。
面倒を見てあげられた私も若かったんです。